数年教育することで見えてきた究極の勉強法
他者の話を聞いても何も分からない!
半年前まで私はそう悩んでいました。
それは
1つは聞き手である私と話し手のレベルが極端に離れていること。
2つは話したいことは理解できるのに頭に残らないということ。
の2つに分解できます。
数年間勉強を教える、理解させるという立場になって気づけたことなのですが、
ある視点を持つとその悩みが一気に解決しました。
それは、
誰かに教えることを想定してインプットすることです!
この教えるという視点を持つことが非常に大切です。
人の話を聞きながら自分がそのことを誰かに伝えるとしたらどのように伝えるかを考える。
人の話を完璧に伝えることは非常に難しいんです。
聞いてることをそのまま反復しようとしても必ず詰まる部分があります。
そこが大切なポイントです。
伝えようとして詰まる部分というのは自分でも理解できていないポイントです。
聞いているうちは納得していても完璧に理解はできてないんですね。
それって聞いているだけだと気付けなかったり、気付いていても流しちゃったりするんです。
このポイントをまずは認識すること!
明確に認識できると疑問が生まれます。
例えば数学の図形の問題を想定してください。(公立校中3レベル)
先生「三角形の面積を出すために頂点から垂線を下ろしましょう!」
という説明に対して、できる限りレベルの低い(知識量的なレベル)人に対して教えることを想定しながら聞きます。
すると、考えうる限り次のような疑問が出るでしょう。
・なんで垂線を下ろすの?
・垂線って何?
・7×5÷2じゃだめなの!?(流石にこれは極端ですが)
そして出てきた疑問をもとに、自分で解答を考えてみます。
・なんで垂線を下ろすの?
→高さが今回分からないから。高さを作ってあげるんだ!
・垂線って何?
→直線に対して直角に交わる直線のこと!
・7×5÷2じゃだめなの!?
→垂直に交わってないから7は高さではないね!
そしてさらにその解答に対してさらに補足を考えていきます。
・なんで垂線を下ろすの?
→高さが今回分からないから。高さを作ってあげるんだ!
Then...高さを求めるために既習の三平方の定理を使えばいいね。
・垂線って何?
→直線に対して直角に交わる直線のこと!
Then...直角に交わるってことは直角三角形ができるね。それを利用できないかな?
・7×5÷2じゃだめなの!?
→垂直に交わってないから7は高さではないね!
Then...じゃあまずは高さを作ってみよう。どうやって引いたらできそう?
ここまで深堀りできると、どんな疑問点から出発したとしても最終的に答えへと辿り着くことができます。
↑どこから出発してもゴールに着けるようにする
この行間を詰めていくのが深い学びだと思います。
もちろんこれを自分でやる必要はありません。
分からない点やズバッと出てこないときは、話者に聞いてみれば良いのです。
まずは自分で疑問点を明確にすること!
そのために教えるという視点を持ちながらインプットすることが必要なんです。
意識してやってみると色んな話が面白くなってきます。
もちろん誰かに本当に伝える必要はないのですが、
圧倒的に記憶に残りやすくなりますし、学習がものすごく深くなります。
勉強に苦手意識を持っている人って話を聞くことを苦痛に感じている人が多いです。
でも、そういう人たちも含め人間は伝える・教えるって立場になると目をキラキラを輝かせるんですよね!
授業に関係ないことですが、
ゲームの話とか他教科の話とか、その子の得意分野になると物凄く饒舌になる…。
それを見ているのが楽しかったりします
だからこそ、苦手教科でも聞くってことの意識を変えて、
聞くことは聞き伝えることだと考えてほしいです。
ぜひ、皆さんも意識してみてください。今からでもできることです!
以上です。ご精読ありがとうございました。