【雑記】量と質どちらを優先すべきなの・・・?
私は、子供に勉強を教えているので何度もこのような質問を受けたことがあります。
私自身結論が上手く出せていないので聞かれた時は
「両方大事だよ!頑張って‼」
という安易な精神論で回答してしまいます。
子供がそういったことを質問するときは自分の勉強のやり方に自信を失っている時なので、
励ました後に具体的にどう勉強するかリサーチしてフィードバックするのは間違えではないとは思うのですが。
毎度、結論を先延ばしにしているみたいで私自身釈然としません。
「ちくたつストーン」の【雑記】では、そういったあいまいなことに結論を出してみる場というのも面白いかもしれません。
ですので、
何かを上達するために量と質どちらが重視されるべきなのか
今一度、考えてみます。
やっぱり両方大事じゃないか?
私の好きなアニメ、いや人生のバイブルといっても過言ではない「SHIROBAKO」という作品があります。
このお話は、アニメーションを手掛ける人達それぞれの想いを的確に描いた群像劇なのです(説明が端的ですが…)
その中で、原画を手掛ける安原絵麻に対して、ベテランアニメーターの杉江茂が次のように言います
速く描くには上手くなる。上手く描くには一杯描く。一杯描くには速く描く
出典 SHIROBAKO
量と質、それに加えて回転率についても言及しています。
図にすると
量と質、回転率のスキームの一部として上達するが組み込まれていると解釈できます。
そのように考えると、質も量もひいては回転率も欠かせないもののように感じます。
上達する速さを第一とするならば
質と量どちらが大切なのか、その質問の前提には条件が定義されていません。
どんなことを第一に上達することを望むのか。
です。
考えられるに、速く上達するのか、それとも深く上達するのかという2つの違いがあります。
深く上達すること、これには質と量、回転率の話以前に、その上達方法そのものについて深い思考が必要になると思います。
ただ、日頃私が聞かれるのは勉強についての質と量です。
本来の教育であれば深さを第一と置かなければならないのですが、
受験勉強においては期日までに結果を出すことが全てですので、上達する速さが第一となるのです。
ですので、速さを第一に置きます。
そうすると、上達するサイクルの中で一番重要なのは、回転率だと思います。
そしてさらに、サイクルの外部に、上達過程の報告とフィードバックを加えます。
上達の過程で逐一、自分が感じていることや不安点などを見直す機会がなにより重要だと思います。
質については自分一人でやっていては本当に合っているのかどうか分かりません。
量については独りで黙々とやるのにも辛いものがあります。
そこで他者からの視点から意見をもらうことで客観的な情報を得ます。
質について向上するでしょうし、モチベーションが上がり量もこなせるはずです。
ですので、報告とフィードバックを繰り返すためには回転率が大切だといえます。
まとめ
質と量どちらが優先すべきかという問いには、
その両方を向上するために何度も報告することが大切だと伝えることにします。
上達というのは独りでは難しいものですからね、優れた指導者が必要です。
そういった点では、「質と量どちらが大切なのか」と聞きに来た時点で、その一歩を踏み出しているのかもしれません。